第875話 冒険者ショータ・ミケランジェロ
惑星ミリアリア・・・
宇宙船暮らしも、やがて終わりに近づく・・・
なぜなら、家屋や施設、食料調達も問題なくなってきているからだ。
だが・・・
「別の問題」で、ライティアは悩んでいた。
ミケランジェロ一族のショータ・ミケランジェロである。
「ははは!
今度は、ダンジョンを見つけたぜ!
ライティア殿下も行こうぜ!」
仕事中である。
「あのね・・・
僕は、「仕事」してるのね。
だから、君と冒険に行かれないの!」
「かたいこというなよ~・・・」
「フン・・・
ナキ評議員の頭ほどじゃないよ。」
「フハハ!
ありゃ、オリハルコンだって砕くからな!」
異様になれなれしい。
「まったく・・・」
ライティアは、書類に判を捺す。
ライティアの紋章である、鍬を担いだ少年の人猫のデザインだ。
「ハンコ押しマシーンが!」
「言ってろ!」
そのまま、領主館を飛び出し、走っていく・・・
「「コレ」がなかったら、本星に強制送還しているところだ・・・」
今しがた判を捺した書類を見る。
新発見の生物や鉱山の分布・現在の大陸などが詳細に描かれている。
「しかし・・・」
あまりにも「雑」な仕事に、地理学者も鉱物学者も、生物学者も「なんとかしろ!」と言っている・・・
「ようやく軌道に乗ってきたってのに!」
ライティアは、吠えた。
秋月煉さんの「勇者様」をモデルにしました!
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