第87話 意見交換
ああ・・・
この二人、見たことあるぞ・・・
ってか、結婚式であいさつしたぞ。
邪馬台国の宇宙軍大佐の、トヨトミ・ヒデアツに、ラムンセンの王子・ライアス殿下じゃないか!
「おや。私の顔に、何かついていますかな?姫。」
ヒデアツが冗談を飛ばす。
「目と鼻と口がついてるにゃ。」
スパコーンッ!
私は、腐ったギャグをかましたナキの頭をはたいた。
「なにするにゃ・・・」
「おバカなギャグを飛ばさない!」
「い、いたいにゃ・・・」
「まったく・・・
あんたは、王立学校時代からそうなんだから!
資金洗浄とかいって、お小遣い洗ったり・・・」
「あーッ!姫さま!それ、あちしの黒歴史!」
少しヤケになる。
「追加ーッ!「アンコウのアンコ詰め」!」
やがて、ホカホカのアンコウが運ばれてくる。
「これが美味い!」
さっそく、ナイフとフォークで切る。
「アンコ!?」
「さすが、キティルハルム料理・・・奇抜な!」
「太るにゃ。」
「うっさい!私はね!乳飲み子抱えてんのよ!
ってか、あんたもなんか食え!
目立ってないけど、妊婦でしょうが!」
このおバカ、関係なく来ていやがるし。
大体、あの一戦で、どんだけ神波動を使ったかわかってんのか!?
「あ・・・あのう・・・」
ヒデアツが、尋ねてきた。
「なにか?」
「あの「翼」を、魔装騎士にできないでしょうか?」
「無理。」
「へ?」
「無理。」
「本当に?」
しつこいなあ・・・
正確なところを、教えてやるか・・
「あれって、大量に神波動使うんですよ。
だから、やろうと思ったら、魔装騎士一機分の神波動が必要なんです。
技術の進歩で、できなくはないと思いますが、現状ではね・・・」
まあ、神波動翼は、エネルギーが切れると、本体に戻るプログラムを組んである。
「ところで、この晩餐・・・「公費」ですか?」
ライアス殿下が、尋ねてくる。
「全部、私の自費です。」
二人は、目を丸くした。
ミリアム:子育ては、母乳です!




