第82話 ラムンセンの門
「なんですって!
建設中のラムンセンの門が、襲撃を!?」
「は・・・はい!」
イリアの報告を聞いて私は、立ち上がった。
「あのクソネズミ・・・先日の「仕返し」って訳!?」
私は、悠久の守護杖を手にした。
「ただちに、迎撃を!
実用化した魔装騎士部隊を、キティルハルムの門から出撃!ついでよ・・・
キティルハルム新造戦艦・キティルハルムの性能を見せてやる!」
私は、宣言する。
「人の営みを、「悪」だと決め付ける者は、誰であろうと許さない!
私は、そう決めた人の子孫だから!」
「クソッ!なんだこいつら!」
邪馬台国の魔装甲冑部隊と、ラムンセンの魔装騎士部隊は、苦戦していた。
邪馬台国宇宙艦隊・機動部隊指令・トヨトミヒデアツは、愛機に武器を抜かせる。
「はあッ!」
神波動が、刃を形成する。
「このような狼藉を許すは、陛下のお顔に泥を塗ることぞ!」
「はい!リシテアールの発展と民の平穏こそ、陛下のお望みでありますれば!」
「敵」は、魔操ゴーレムのようだが、機械的だ。
「ヒデアツ殿!」
ラムンセン王子・ライアスが、声をかける。
「これは、「自律型」ではなかろうか?」
「単なる「機械」ですと?
フン!
そんなものに、負けてたまるか!」
言うが早いか、「敵機」を斬り捨てる。
「この、邪馬台国軍人の名にかけて・・・
否!
稲荷族の名にかけて一歩も通さぬ!」
ヒデアツ専用機・YMK-001トヨトミのバーニアスラスターから、神波動の炎にも似た光が迸った。
「同感だ!
私とて、ラムンセンの王子!
「門番」程度の役はこなしてくれる!」
ライアス専用機・RMK-001ラムンセンが、神波動剣を構えた。
ラムンセンの門
ラムンセンから伸びる、軌道エレベーターと宇宙複合基地。




