第811話 光と闇の相克
「この程度ですか?」
ノワールは、ニヤリと笑った。
「「「はあッ!」」」
私たちは、呼吸を合わせて斬りかかる!
しかし、神波動剣ははじかれる。
「「だりゃああああああああッ!」」
私とアルナスの、呼吸を合わせた蹴りが、ガンダール・トリニティの蹴りとしてノワールを襲うが、ノワールは、それをかわしつつ、左手の爪で払いにかかる。
「「はッ!」」
それを、私とジョルジュの神波動盾で受ける!
「なんて深い「闇」だ・・・」
アルナスがつぶやく。
「暗黒神波動だからじゃないね・・・」
ジョルジュが返す。
「そうですね。
私の世界にも・・・
「光」にいながら暗黒神波動に覚醒した者はいました。
この世界における、勇者や王のように・・・
「善の大魔王」のようにね。」
ノワールは、私たち・・・「ガンダール・トリニティ」を見つめる。
「しかしながら・・・
それは「哀しみ」や「絶望」からの生還・・・
決して逃れられません。
墜ちていくのですよ・・・
天に昇り切った竜は、墜ちる運命なのです・・・」
「違う!」
私は、叫んだ。
「天に昇り切った竜は・・・
燃え尽きる!
燃え尽きなかった竜が・・・
「神」となる!
神になるとまでおこがましいことは言わない!
私たちは・・・
「亢竜」を越える!」
「よく言った陛下!」
「そうだね!」
アルナスとジョルジュが、私に同意した。
光と闇ですねえ・・・




