第809話 三賢人対猫邪神
「光輝燃焼弾!」
私は、魔法を放つ。
「くくく・・・」
ノワールは、棒立ちしている。
やがて・・・
ぱちんッ!
指を鳴らす!
「「まさか!?」」
私とアルナスは、声をあげた。
「???」
ジョルジュだけが、不思議そうな顔をしている。
魔法が、かき消える・・・
「こういう裏技があるのですよ。」
ノワールは、ニヤリと笑った。
「別の世界から来たという先入観にやられた!
ヤツは・・・」
「そう・・・
「私の先祖」・・・
だから、「解呪」が「私限定に有効」・・・!」
そう。
「解呪」という術は、本人と血族の術に働きかけ、無効にする術だ。
アルナスが、私と同時に気付いたのは、傍系ながら術の開発者である「ティアムル家」の出だからだ。
この術は、意外に便利で、生活で使用している術を「停める」ためによく使われる。
実戦で使ったのは、「レイスト一族」だけだ。
「そうです。」
ノワールは、勝ち誇った顔をするが・・・
「ならば、私の術は無効化されん!」
アルナスは、呪文を唱える。
って・・・
この呪文・・・!
「永久氷河封!」
たちまちのうちに、ノワールを氷が閉ざしていく。
「私は、あなたの「血族」ではないのでね!」
アルナスは、ニヤリと笑うが・・・
「この程度で、私を封じるつもりですか?」
ノワールの身体が、「燃え」上がる!
「反対属性の術で、「相殺」しました。」
こりゃ、簡単には勝てんぞ!
ジョルジュ:まさか、こうくるとは!




