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第7話 姫、「さかり」に苦慮する
私こと、ミリアム王太子は思った。
「なんで、まだ「きて」いないのに、ここまですさまじい性欲なのよ!」
正式にイリアのことは、「公式」に決まった。
むしろ、彼は常に甘えてくる。
耳をなめたり、尻尾をなでたり・・・
っていうか、私がしたい!
「ううッ・・・彼氏の耳をいじくれない王女って・・・」
わ・・・私は・・・イリアをヤリ倒して子作りをしたいんだぁッ!
「なんていやらしいダークサイドな性欲を・・・」
こんなときは、釣りでもしよう・・・
そう思うのは、王家の血ゆえか・・・
人猫は、釣りが好きである・・・
「遠慮することないにゃ。
むしろ、にゃんにゃんするにゃ。
「猫」だからねえ・・・」
「ナキ!あんた!」
ナキが、突っ込みを入れる。
くそッ!
やってやる!
ご先祖様や、エラル家初代の媚薬を越えるには、これしかない!
「『性衝動制御剤』・・・つくってやる!」
「猫」・・・だからねえ・・・