第777話 ちっこい稲荷爆走!
「いくです!」
葉狐ちゃんは、ナップザックから棘付き鉄球を取り出した。
そして・・・
振りかぶる!
ばっこ~ん!
襲ってきたオリハルコンゴーレムを、粉みじんに砕いた。
「よ・・・
幼女のくせに強烈にゃ・・・」
ナキが、ビビってる・・・
「おおう!
これ・・・
稲荷財閥の「稲荷金属技研」に高く売れそうです!」
破片を、じっくりと鑑定し、目を輝かせて三本の尻尾をぶんぶん振っている・・・
「オリハルコン・・・
パパが研究したいって言ってたです♪」
「あんたのパパ・・・
稲荷神にゃ?
科学者にゃ?」
ナキが尋ねた。
「稲荷神で、科学オタクです♪」
オークが集団で襲ってくる。
だが・・・
「今日は「豚カツ」です♪」
葉狐ちゃんは、印を結んだ。
「召喚!
胡椒警部!」
現れたのは、コートを着た「ロボット刑事」・・・
「あんなん作ってたにゃ!
油断ならない幼女にゃ!」
「す・・・
凄いわね葉狐ちゃんは・・・」
私は、開いた口が塞がらない・・・
「発射!」
ぶほッ!
胡椒警部は、腕を折り曲げ、そこから胡椒の煙を散布した!
「光輝大燃焼!」
更に、狐火と混ぜた「光輝大燃焼」ときた!
「さあ!
こんがり焼けておいしそうです♪」
そこには、ウェルダンに焼きあがったオークの死体・・・
もとい、豚カツが転がっていた・・・
葉狐ちゃん、爆走です!




