第77話 それは突然に
ヘクセンティアールから帰って、しばらく・・・
「近ごろ、よく食べてませんか?」
最近は、大人と同じものを食べられるようになった、ユニィと「創作料理アリア」で、食事中の私たちだが・・・
「これ、おいしいの!」
溶岩蛙のレアステーキ・・・
どうやって焼いた!?
「溶岩」だろ!
「うーん・・・また、みかんとかがうまいっていうか・・・」
「ここのところ・・・「襲って」きませんね・・・」
イリアが、ちょっと怖い。
まるで、「おいコラ撫でろや!」ってな犬みたいだ。
「そ・・・そお?」
心当たりは、ある・・・
「い・・・いやあ・・・キングコブラの開きが意外とイケる・・・」
ごまかす私。
「ママ・・・赤ちゃんいるの?」
ギクッ!
ユニィ・・・
時々、この子は鋭い。
「そうなんですね?」
「はい。旦那様・・・」
はい、白状!
私もまさか、性欲がストップするたあ思わなかった。
不審がられてたか。
「私、そんなにスケベ猫?」
「はい。勝てるのは、エラル一族だけでしょう。」
酷い!
「でも、そんなミリアム様も好きですよ。」
うっひゃあ!
亭主が、甘やかしてくる!
助けて!(棒読み)
そんな私たちを、見る視線・・・
「パパとママ・・・らぶらふなの!
えんまんふうふで、こくみんのみなさんのおてほんなの!」
もう!
この子ってば!
「ユニィは、きょうだいがたのしみなの!」
猫は、無節操なのです・・・




