第761話 ウォルストVS「闇の大魔王」
ウォルストは、対峙した男に憮然としていた。
なぜなら・・・
「やれやれ・・・
嫌がらせにも過ぎるぞ・・・
猫邪神は・・・」
その男は、「悪」の闇の神波動を放っている。
「そう毛嫌いしてくれるなよ。
「闇の大魔王」・・・」
ウォルストは、「闇の大魔王」を見た。
外見上、自分に非常によくにている。
だが・・・
「私ではないな。
まったく・・・
「ライテス」の時と同じように、どこかで遺伝情報を盗まれたか?」
「まあ、そんなところだ。」
「ふん!
どうせ、急造の「ハリボテ」だろう・・・
「ダイアレート」を強化して無理に「自我」を与えたと見える!」
ウォルストは、本来「ウォルスト・ティアムル」と「ダイアレート」の融合体なのだ。
しかし、このダイアレートは「入れ物」だけ「ウォルスト」で、実質は暗黒神波動の塊のようだった。
「この亡霊が!
闇の大魔王ウォルスト・ダイアレート・・・
偽物にして災いの源を絶ってくれる!」
ウォルストは、ダイアレートに剣を向ける。
「くくく・・・
よく言うな・・・」
ニヤリと笑う、「ダイアレート」。
「黙れ!
私は、勇者エミアに贖罪すると決めたのだ!
「光」における勇者共の露払いはアルナスに任せた。
しかし・・・」
ウォルストは、目をかっと開く。
「「闇」の露払いは、この私がする!」
まさかの「偽」ウォルスト!




