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第758話 聖大魔王ジョルジュ、その覚悟
「いいかい?」
ジョルジュは、銃を取り出した。
それも、キティルハルム銃士隊制式銃の改造銃だ。
がしゃがしゃといじくり、銃身を折り曲げる。
「これなるは、神波動を撃ちだしたり・・・」
ブ・・・ン・・・
銃身から、刃が形成される。
「こうして、神波動剣とすることもできる。」
「「ネズミ」の君が、「人間」の武器を使うか?」
「黙れ!
僕とニコ・・・
そして子供たちは、もう「人間」だ!
かつて・・・
あのキティルハルム初代評議員たちが、そう宣言したように・・・!
「人間」で悪いか!」
ジョルジュの神波動が高まった。
「やはり、自分を否定する過去の自分は、醜いものだな!」
珍しく、マジなジョルジュ。
「あのノワール君やノワール二世と戦った頃は、こんな気持ちにならなかった。
僕は今・・・
猛烈にキレている!」
かつてジョルジュは、本気で戦っても「マジ」になることはなかった。
そうした生の感情が、嫌いだったのだ。
だが・・・
「こっちのご主人様は・・・
「未来」を残してくれた!
ならば・・・
僕は・・・
例え、リシテアール国連軍が「悪」にまわっても・・・
守り続ける!」
変わりましたねえ・・・




