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第748話 白の猫男爵
「くッ!」
押されるライル。
「この男・・・
油断という文字がないのか・・・!?」
常に、妻・ミリアムという強烈な「太陽」のような「個性」に殺されて目立たなかった男・・・
「伊達に「女王補佐官」は名乗ってはいないか!」
データがなさすぎるのだ。
「・・・
あたかも「月」か!?」
「あなたなら、妻であり主君である人物を立てる気持ちは、わかると思うが。」
イリアは、神波動剣を向ける。
「ましてや、あなたは「その人」の「弟子」だった。」
「言うようになったな!
キティルハルムの民は!」
火花を立てて、剣劇がひびく!
「私は・・・
妻に・・・
ミリアム様に・・・
「ご都合至上主義」と言われて、「そうだよ!世界をご都合に変えてやるんだ!」と笑っておられる姿でいていただきたい!
それが、私の全てだ!」
「若造の言うことか!」
「望むものを追いかけて、その結果諦めて何になる!
あなたは、「正義」が成せぬからと言って諦めて、破壊に走っている!
許容できない!」
そのとき、ライルの神波動が爆発的に高まった。
「そうか・・・
ならば見せよう!
このライルの変身を!」
イリア・・・
言いますなあ・・・




