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第747話 本領!
「とりゃーッ!」
「せいッ!」
剣と神波動剣が、ぶつかり合う。
「やるな・・・
ミリアム女王の補佐官よ!
確か・・・
「白猫の男爵」と呼ばれているようだが。」
「ご存知とは・・・」
すっと目を細くするイリア。
「光栄の至り!」
イリアの神波動が噴出し、白い翼を持った「猫神」に変わる。
「これなるは、白の猫神・・・」
キティルハルムに伝わる、伝説の猫神・・・
別名・・・
「「猫の勇者」と呼ばれる。」
「「曽は偉大なる英雄女王の伴侶なり・・・
曽は、女王を守り支える勇者なり・・・
混血の学士騎士や鼠の王と共に、世を光に導く者なり・・・」
あれって・・・
そういうことだったの・・・」
ユニィが、ぽそりと言う。
「子供のころ・・・
王立図書館で見つけた「キティルハルム伝承」って本に書いてあったの・・・」
合点がいった・・・
イリアが、時折見せていた不思議な瞳・・・
そうだったのか・・・
「さあ・・・
始めようか・・・」
イリアは、ゆらりと神波動剣を構えた。
え~!?
そうだったのか・・・




