第718話 勇者対イケメン大魔王2 勇者様は、イケメンが嫌いです
「ルミナリアⅡ変形!」
アルテは、部下の白銀騎士や、青銅騎士たちに命じる・・・
「「「エア・ストリーム・アタック!!!」」」
エテたちトラルティール工兵隊が、見事なコンビネーションで敵機を「粉砕」していく・・・
だが・・・
神聖騎士のアリス機が、「ウサギ」さながらに、エテ機の頭を蹴り飛ばし、加速。
「ラビットスナイプ」や「神波動銃」で敵機を仕留めていく・・・
「ワシを踏み台にした!?」
エテは、愕然とする。
その間にも、ルミナリアⅡは変形していく。
両タラップが展開して巨大な「手」が現れ、スタビライザーが両脚となる。
艦首・神波動閃熱砲が背にロックされ、「右手」が、駆逐艦程のライフルを掴む・・・
「ご挨拶だねぇ・・・
「天空の勇者ルミナリア・アルテ・ライテス君・・・」
突然、艦橋のモニターに映ったエラルをジト目で見るアルテ。
「ふうん・・・
初代エラルって、こんな「クソイケメン」だったんだ。」
会話している間にも、艦首砲がスライドし、都合三門の神波動閃熱砲の砲口が、エラル艦を捉えた。
「く・・・
クソイケメン・・・?」
エラルの表情が、ちょっと歪んだ。
が、一瞬であった。
「悪いけど、私・・・
「そういう」男、嫌いでね・・・
オタクで清廉潔白な感じの男が好みなのよ。」
「・・・
「人間時代」五人も妻がいたこの私に向かって!」
「あら?
こっちでも「あなた」は悪名高いわよ。
「スケコマシ」ってね。」
すでに、神波動の充填は終わっていた!
だって・・・
宝石差し出されたら、「キレ」る人です。




