第699話 因縁の相手
「・・・ッ!」
私は、最前線を見た。
よくは見えなかったが、巨大な質量の爆発だった・・・
「陛下・・・!」
ピースフルリケのリケちゃんが、声をかけてきた。
「聖なる魔女・エレノラ様、壮絶な討ち死にを遂げられましたにゃ・・・
なお、要塞空母艦エレノラのクルー全員を、彼女から預かり、平和の城塞に収容しましたにゃ・・・」
「ご苦労様でした・・・
リケちゃん。
辛い役をやらせて・・・」
「滅相もないにゃ・・・」
光流金属の鎧をまとって、背に翼があるリケちゃんは、地球でいう戦女神・アテナにも見える・・・
「あの方が、「ウラニウムを生成してくれ。」と言ってきた時には驚いたわ。
何せ、古代文明期にジョルジュが使用して以来、だれも使っていないから。」
今思えば、「虫の知らせ」というヤツか・・・
嫌な予感は的中したということか。
「誰からともなく・・・
エレノラ様のことは、「杠葉の魔女」と呼んでいるにゃ・・・
っつ・・・!」
突然、リケちゃんは、身を強張らせた。
「いるにゃ・・・」
ピースフルリケは、進路を悪のパスキールパレスに向ける・・・
「大魔王ミケランジェロにゃ!
あのクラーケン女・・・!
ナマズ切りにしてやるにゃ!」
「「ナマス切り」よ・・・」
「ラーメン、ソーメン、イカソーメン・・・」
ナキが、ポソリと言った・・・




