第67話 尋問
「さあ!キリキリ吐くにゃ!」
アリシアが、実験用マウス二号(名前は、首にかかったタグの記してあった。)の両手両脚を縛り上げ、そのおなかが正面に見えるように吊るした。
あたかも、アジの開きのようだ。
「姫・・・小型の「二重ギロチン」・・・完成いたしましたかにゃ?」
「できてるわ。」
私は、すっと「ギロチン」を取り出した。
「時間がかかったけど、「五枚刃」までセット。動作確認もしているわ。」
にっと笑う。
「姫・・・あなた様も「ワル」ですにゃあ・・・」
「いえいえ・・・アリシアこそなかなかのもので・・・」
「はーはははは!」
「にゃーははは!」
やってみたかった!
悪代官のノリ!
実験用マウス二号は、完全にびびっていた。
「特別な金属は使ってはいないわ。
二ミリ強のアルミ板だけど・・・」
「おおう!「基本」ですにゃ。
こういうありふれた金属こそ意外と切れる・・・」
馬鹿笑いをしていた私たちを、ミナがぽこっとたたく。
「脅すのはこれくらいにして、尋問を始めましょう。」
「馬鹿野郎!こういうのを「拷問」っていうんだ!」
実験用マウス二号は、怒鳴った。
「拷問ってのは、身体を痛めつけるだけじゃないわ。
そうね・・・例えば、対象がダイエット中の女学生の場合・・・「答えないとこのケーキを腹一杯食わせるぞ!」って言って、サンプルを自分で美味そうに食ってみせるのも「拷問」よ。」
ちょっと声が高い。
おもむろに、毛抜きを出してみる。
「な・・・何をする気だ!」
「そうりゃあッ!ペガ○ス流○拳!」
実験用マウス二号の「股間」に、一秒間に百発以上の「ラッシュ」を叩き込む。
「ぎゃあああ!い・・・痛い・・・」
そこにあったのは、つるっとした「女性器」・・・
毛が根こそぎ抜かれたので、真っ赤になっている。
あ・・・こいつ・・・メスだったのか・・・
「ね・・・姉さま・・・容赦ないですね・・・」
「「猫」だからねぇ・・・」
「さあ!きりきり吐くにゃ!」
こういうのは「メス」らしいです。




