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第657話 脇に反れた進化
ブクブクブク・・・
ドドドドドドドドド・・・
『お・・・おおおおおおおお・・・!』
「そういえば、いくら相手と同じ姿へ変わっても、大魔王は別質の姿を・・・
これは・・・」
もはや、意思を感じない・・・
「情けなくないか?
強さと引き換えに制御と意思を失うのは!」
ダルタニアンは、ナイトダルタニアンの艦橋は空肝転移でもどる。
「大魔王アルムは、制御を失い、暴走を始めた!
これより、我が艦は白兵戦に移行する!」
ゴゴオオオオオオオオオオオン・・・
ナイトダルタニアンの一斉掃射で、床や構造材が破壊され、なにもない空間が広がった。
ただ、ナイトダルタニアンと「アルム」を除いては・・・・
「父上・・・
あれが、我が先祖の成れの果てですか・・・?」
ウィズが、口元に手を当てて絶句する。
「うむ・・・
「中道」というヤツだな。」
「「進みすぎるな。退きすぎるな。」というヤツですね。」
「ああ。
彼女は、図らずも「踏み外した」。
人としても大魔王としても・・・」




