第65話 火葬パーティー
その日・・・
闘技場には、ネズミがかかったネズミ捕りが、山と積まれていた。
「にゃーははは!
チューチューうるさいにゃ!」
アリシアは、馬鹿笑いをしていた。
ここは、かつて世界の命運を左右する戦争に、キティルハルムの参戦を妨害した人鼠たちを「始末」した場所であった。
「だりゃあああッ!」
ネズミ捕りに向かって、ミケランジェロ一族の陶芸家たちが「失敗作」の花瓶やらツボやらを投げつける。
がしゃんッ!
ぱりんッ!
そういった音が響く。
ネズミの悲痛な絶叫が、より大きくなるが、「投擲」の勢いは、エスカレートする。
むしろ、絶叫が原因でエスカレートしているようだ。
「にゃーははは!
かつて、ノワール二世陛下はおっしゃられたにゃ!「猫は執念深い。」と・・・!
ネズミ共!
地獄でこの「猫の国」に入ったことを後悔するにゃ!」
やがて、母さま・・・
ミアル・キティルハルム女王が進み出る。
悠久の図書館を振り下ろす。
「光輝大燃焼!」
ネズミ捕りの周囲に、輝く魔法陣が形成され、ほどなく巨大な火柱を吹き上げる。
「「「ちゅうううーーーーーーーッ!!!」」」
ネズミたちの生きながら焼かれる絶叫が、響く。
うーん・・・
私も前世、捕まえたネズミをネズミ捕りごと野焼きしたっけか・・・
「にゃーははは!「火葬パーティー」は楽しいにゃ!」
マッドだよこの一族・・・
ウチの妹が、野焼きしていたネズミ捕りをつついていたのです・・・




