第636話 スカウト?
「ねえ・・・
あの野球選手・・・
軍にスカウトできな・・・」
「無理にゃ。」
言いかけて、リケちゃんに却下された。
「ありゃ、「野球特化型」のバカにゃ。」
「しかし・・・
最近の選手って、個性的な人が多いわね・・・」
「にゃ。
ドームって選手は、オソマツだったにゃ。
「消える魔球」とか言って、実はただの光学迷彩魔法だったにゃ。」
光学迷彩。
「見える」とは、どういうことか。
それは、光が物体に反射するから。
しかし、反射ポイントをその「直前の場所」にしてしまえば、「見えない」。
「しかも、人兎のメロウィンって女投手と「デキ」てるにゃ。
あのピューマって投手とは、正反対のリア充にゃ。」
恐ろしき、スポコン展開・・・
「いつも、「メロウィンちゃん」って言ってでれでれしてるにゃ。」
テレビモニターを見ると、ピューマ投手が投げようとしている。
「まったく・・・
黒竜公ブリューゲルのおっさんも言ってたにゃ。
「あいつの筋肉は人間を越えていやがる。」って・・・
ヒヒロイロカネのスプリングを引きちぎったそうにゃ。」
「いッ!?」
あ・・・ありえねえ!
「あいつ・・・
暑苦しいほどの神波動にゃ・・・」




