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第626話 溶けない・・・
「いつもそうやって・・・
いつもそうやって・・・
「悪の大魔王」は、人間をバカにするにゃ!」
ファクトリアの全身から、混沌神波動が吹き出た。
怒り心頭である。
「大体、お前は「パンダのハンダ職人」に、倒されたはずにゃ!」
そう・・・
かつて、このルイは、ユアンの先祖に倒されているのである。
「地球のブランドみたいな、けったいな二つ名を名乗って、生意気にゃ!
「生」じゃだめそうだから、「焼いて」やるにゃ!」
ファクトリアの、右掌に魔法の炎が燃え始める。
「萌えーっ!ってな。」
「うっさい!
「燃え」に変換するにゃ!」
躊躇なく、炎を放つ。
「鳳凰浄化炎!」
途端に燃え上がる、ルイ・・・
「あ・・・熱い!
溶ける!」
「やかましいにゃ!
「焼けて」いるにゃ!」
ファクトリアは、魔方陣を展開する。
「出でよ!
神波動レーザーガン!」
そのレーザーガンは、明らかに新型だった。
「にゃああああああああああッ!」
全力を込めて撃つ。
しかし・・・
「大した威力だ。
「魔王」なら、仕留められたな。
しかし・・・
「大魔王」である僕には、効かない。」




