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第622話 銭湯機
「くくく・・・」
総合導師ファクトリアは、個人用端末にデータを打ち込んでいた。
「にゃーははは!」
ずらっと、文章の羅列が・・・
「出力よし・・・
機体強度よし・・・
いけるにゃ・・・!
新世代の・・・」
ファクトリアの研究室の窓の向こう側から、稲光が・・・
「「銭湯機」が!」
ミリアム女王に、アホと言われてもめげずに・・・
テラの件でしばかれても落ち込まずに・・・
空中の慰安施設・・・
「銭湯機」の基礎設計が、完成したのだった・・・
「すでに、必要な部品の搬入が終わったにゃ・・・」
ファクトリアの自宅は、研究所・地下ドック・怪しい生物の合成施設が揃っている。
まるで、「悪の科学導師」である。
「では・・・
建造開始にゃ!」
ファクトリアは、実行キーをなぜか神波動を全開にして押す。
やかましい音がして、工作機械や組み立て機械が、「ソレ」を瞬く間に組み立てていく・・・
「にゃーははは!」
この女もやかましい。
そして・・・
二時間後・・・
「完成したにゃ!
「銭湯機」!」
内部に、「銭湯」がある。
しかし・・・
需要はあるのだろうか・・・?




