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第617話 創られた世代を想う

「どういうことですの?

リケ神!?」


ミユがリケに尋ねる。


「この世界の・・・

いや・・・

この惑星の獣人族の「初代」には、「親」がいなかったにゃ。

かつて、戦争の道具として創られ、始祖エルフたちにその戦争に徴用されたことをきっかけに、「人権」を持った・・・

この「ツクヨミ」もその一人にゃ。」


「よく知っているな・・・」


「神として蘇生してから学んだにゃ。」


リケは、ツクヨミを見る。


「ま、キティルハルムの民も似たようなモンにゃ。

滅んだ文明時代に建国を始めるきっかけになった旅ののち、一番弟子で後の夫となるライル様を始めとして多くの猫を拾い、使い魔として育てたにゃ・・・

その中に、あちしの母ちゃんもいたにゃ。」


リケは、バラをさらに増やす。


「かつて、あんたも母ちゃんや初代陛下のような「子を想う親」だったはずにゃ。

あちしは、「ソレ」を捨てたあんたを認めるわけにはいかないにゃ!」


「今は、社会が狂っている!

ならば、元凶から消さねばなるまい!

まだ、子を作れぬ時期に子を成してしまい、世からはじかれ・・・

親が子を殺し・・・

生きるのに疲れ果て・・・

そのような世相であるために、自分の血を寿命が尽きることで絶たんとする者のなんと多いことか!」


「知ったことじゃないにゃ!

迷惑にゃ!」

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