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第616話 神の奥義
「やっと本気ですか・・・
私が、その前に叩き潰す予定だったのに・・・!」
怒り狂うテラ。
「落ち着くにゃ。
こういう時は、逆に勝てないにゃ。」
リケが前に出る。
「やっぱ。「人間やめてる」同士が戦いやすいのかもしれんにゃ。」
「私・・・
いつの間にか、「人間」になっていたんですね・・・」
「そこは、誇るところにゃ。」
落ち込むテラを諭し、リケは黄金のバラを手にする。
「さすが平和神・・・
評判通りの「暴虐の女神」ではないようだな・・・」
「猫神の性にゃ。」
「母親のような印象を受けるが?」
「事実、母親にゃ。
大神官を務める息子と、亭主の家の跡取りの娘がいるにゃ。」
バラを、大量に放つ・・・!
「黄金薔薇嵐!」
「おうううッ!」
「あんたには、母親はいないにゃ・・・」
「・・・ッ!」
「ウチの母ちゃんもそうだったにゃ・・・」




