619/3253
第614話 従属竜テラ
「ここは、彼女を呼ぶかにゃ・・・」
リケは、空に魔法陣を描いた。
「我、忠実なる僕を呼ばん!
出でよ!
テラ!」
すると・・・
「うひゃあッ!」
「マジですか!?」
「モノホンですね・・・」
お子様三人組が、喜ぶ。
そりゃそうだ。
リケが召喚したのは、「ティラノサウルス」だったからだ。
「ぎゃおおおおおおおん!」
ティラノサウルスが咆哮をあげると、全身から神波動の光を発し、十歳くらいの少女の姿になる。
ティラノサウルスの尻尾が残っている。
「リケ様・・・
初めて使役した「神使」だからといって、軽々しく呼ばんでください。」
しかし、尻尾が左右に揺れている。
「ま・・・
いいでしょう。」
いうと、テラはツクヨミになぐりかかった。
「!!!」
危機を察知したツクヨミは、その場から飛びすさる・・・
次の瞬間、そこに大穴が開いていた。
「わたくしは、リケ様のように甘くはありません。
平和神の従属竜として、明確な平和を崩す意思を持つものは、排除いたします。」




