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第610話 バラの奥義
「いくにゃ!」
リケは、神殿の奥の間で実験を行っていた。
「にゃーッ!」
あらかじめ創り出した光流金属の無数のつぶてを相手に放つ・・・
「コレを「光流乱舞」とするにゃ!」
なんだか、女王ミリアムの「金剛石吹雪」の上位互換のような気もするが・・・
「猫神は、気にしないにゃ。
陛下の言う、「意伝子」ってやつだにゃ。」
知識や意思の伝達の継承である。
リケは、あることを思いつく。
「えーと・・・
光流金属の形状を変えると・・・」
新たに形成した光流金属は、バラの形に変わる。
「にゃーははは!
これこそ、「神」の奥義にゃ!」
黄金に輝くバラ・・・
「黄金薔薇嵐!」
無数のバラは、特訓用に用意した岩の塊を砕く!
この岩は、邪馬台国産の「メシマ岩」よりも強度で、神波動を吸収する「火光岩」である。
「にゃーははは!
あちしは、「平和神」にゃ!
リシテアールに人々にはいくらナメられてもどーでもいいにゃ!
けど、「猫邪神ノワール」なんてふざけたヤツにナメられる訳にいかんにゃ!」
そう。
神がナメられてはいけないのは、それに背くモノである。




