第592話 先祖VS子孫2
バキッ!
二人の「キック」が炸裂したとき、互いの骨から物凄い音がした。
「・・・
やっちゃったの・・・」
ユニィが呟く。
「「痛いにゃーッ!」」
さて、ミリアムは前世で「コークスクリュークロスカウンターキック」が炸裂したらどうなるかを考察していた・・・
そして、「娘」であるユニィにこういった話を少なからずしている・・・
答えは・・・
ナキとミケランジェロは、互いに跳ね飛ばされるも、身体能力と魔法で勢いを殺し、地面に降りる。
「右脚が砕けたにゃ・・・」
マジのようだ・・・
「・・・アホです・・・」
葉狐が言う・・・
ホントにアホだ。
その時だった。
白衣で、ネズミ姿のニコをポケットに入れたジョルジュが通りかかったのは・・・
「なんとまあ・・・」
あきれた表情で、ジョルジュは右手をかざす。
すると・・・
「な・・・治ったにゃ!
ありがとうにゃ!」
「「不死の法」の応用だよ。」
言うと、アルムを見て一言。
「ありゃあ・・・」
ニコが、両手に魔法球を作り出してアルムに放つ。
すると、アルムの前でそれは弾ける。
「いくら、私がネズミの姿とはいえ、あれを・・・
できる人ですね・・・
敵の大魔王ですか?」
「初代アルムなの・・・!」
「大物ですね・・・」
ネズミの姿で言っても説得力がない。
「今の私は、小物ですね。」
かなりの皮肉が入っている。
その時だった。
ダルタニアンが、走ってきたのは!




