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第590話 黄金の熊の首をめぐって
その時間・・・
兵舎で仮眠をとっていた、ダルタニアンは、携帯情報板の着信音で、たたき起こされた。
着メロは、「星空のデ〇スタンス」である。
「ふぁい・・・
もしゅもしゅ・・・」
寝ぼけているためか、発音が不明瞭だ。
「もしゅもしゅ・・・
じゃないにゃ!
王都・第三埠頭に急ぐにゃ!
黄金の熊の首が盗まれたにゃ!」
ダルタニアンは、手早く騎士服に着替えて最新型の正式銃を肩にかける。
「にゃーははは!
いくら、キティルハルム王国でも女王が執務中で、王太子が大魔王と戦っていたら隙だらけにゃ!」
ミケランジェロが、バカ笑いする。
「おかげで、楽に奪ってこれました。」
と、パルパスは黄金の熊の首を見る。
その時だった。
ばっこ~ん!
棘付き鉄球が、ミケランジェロのどたまをどついた。
「痛いにゃ・・・
頭蓋骨砕けたにゃ・・・」
「人の先祖と同じ顔で、バカ笑いするんじゃないにゃ!」
そこにいたのは、ナキだった。
「私の棘付き鉄球!」
とりあえず、棘付き鉄球を葉狐に返すナキ。
「黄金の熊の首は、返してもらうの!」
ユニィが叫んだ。




