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第588話 大魔王キティルハルム7
「私は、「航宙王女」!
屈するわけにはいかないの!」
名は、体を表すという。
ユニィの神波動が、炎のように燃え上がる。
「こ・・・これは・・・
「神」に匹敵する・・・!」
キティルハルムは、目を見開く。
ユニィは、キティルハルムに斬りかかる!
「くッ!」
キティルハルムは、一旦後ろへ飛んで、勢いを殺すが・・・
王太子を暗殺しにきたのに、その王太子に押されている!
キティルハルムが、選んだ次の手段は・・・
おもむろに、印を結ぶ。
そして・・・
空間転移で、消える。
「逃げたにゃ!」
ナキが、怒鳴った。
「うーん・・・
っていうより、そもそも威力偵察のようです。」
葉狐が言う。
「お姫様が、予想以上に強かったので、「撤退」したんでしょう。」
「ん?」
ナキが、葉狐がノートにメモをとっているのを見た。
「すげえにゃ・・・
小学生が習う漢字がびっしりにゃ。
っていうか、あの大魔王のデータを可能な限りとっているにゃ。」
「せっかくだから、陛下に献上するです。」
その時だった。
一人の騎士が駆け込んできたのは・・・
「た・・・
大変です!
王家の至宝・「黄金の熊の首」が何者かに盗まれました!」




