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第584話 大魔王キティルハルム3
「ふん!
丸焼きにしてあげましょう!」
キティルハルムは、強烈な炎を子狐たちに放った。
「!!!」
ユニィたちは慌てふためくが・・・
「よく見るです。」
子狐たちの身体の周囲には、「蚊」や「蛾」が飛び回り、「燃えて」いる。
「これがホントの「蚊蛾焼き」です。」
「笑えないの・・・」
ユニィが固まった。
「にゃーははは!」
突然、けたたましい笑い声と共に、ナキが現れた。
床をバンバンと叩いている。
「さ・・・寒くて最高・・・
いや、最強にゃ!」
「どこに入り込んでいたですか・・・」
「そ・・・そこの物陰に隠れていたにゃ!
姫様とアルムス補佐官のお昼寝を観察してたにゃ!」
ヘンな趣味である。
「「別人二十八号」!
大魔王の攻撃です!」
気を取り直して、子狐に命じる葉狐。
「別人二十八号」は、口を開く。
口の中に、神波動が収束していく。
かっと神波動弾を放つ。
キティルハルムは、これを相殺するが・・・
その間に葉狐は、印を結んでいた。
空中に魔法陣が描かれる。
「いでよ!
オプティマス・スライム!」
魔法陣から、ゴーレムのような「スライム」が現れた!




