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第577話 問題点・・・
やがて、二隻は第六惑星に入港する。
「うーん・・・
やはり、その問題は気になりましたか・・・」
ナナイが、ユニィの相談を受けた。
「自立式魔装ゴーレムは、ただの「人形」だからいいのですけど、魔装守護兵は、プログラムとはいえ、意思を持っていますからね。」
「かわいそうなの・・・」
「ですね・・・
私たちは、少数しか実践で投入していませんが、同じ問題が発覚しました。」
話し合う二人をよそに、カオティカにナナが絡みついている。
「って・・・!
重要な話をしているのです!
何をなさっていますか!」
キレるナナイ。
そんなナナイに、カオティカが「煮干し」を投げる。
ぱしっと受け止めるナナイ。
「カルシウムだ。
補給しておけ。」
「~~~っ!」
「は・・・ははは・・・」
「ところでだ。」
カオティカが切り出す。
「地球では、ロボット三原則なる法より先に、人造機械人間が優先すべきプログラムがあると聞いた。
参考にしてはどうだろうか。」
「母様に聞いてみるの!」
それにしても・・・
と、ナナイは思った。
これだけ妻に絡みつかれて、平然と話せる父は何者だろうかと・・・




