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第572話 メタリック・コブラ3
「ふんふんふ~ん・・・」
葉狐は、エンペラーコブラを銀色に塗りつぶし、満足気である。
尻尾が左右に振れている。
「かっこいいですよぉ~♪」
「・・・・・・」
エンペラーコブラとしては、うれしくない。
次に手にとったのは、「グンテ産業・クリアコート」である。
「今のは、ただの下地塗りです!
きれいに塗るには、発色をよくしなければ!」
透明の塗膜を貼り、サンドペーパーで磨く・・・
その繰り返し・・・
そう・・・
葉狐は、こういった作業が好きである。
「できたです!」
その時だった・・・
女王ミリアムが、そこに現れたのは!
「なんじゃこりゃあ!」
私は、度肝を抜かれた!
エンペラーコブラが、銀色に輝いていたのだ!
「このいたずら娘が!」
「コブラさん、きれいです!」
「ってね・・・
これ、養殖してたのよ!」
その言葉に、目を丸くする葉狐ちゃん・・・
「・・・
この国の人・・・
コブラさんを食べるですか?」
まさか、かわいそうとかいうのは?
「マングースみたいです!」
なんだそれ!?
斜め上の返答だった!
「あ~・・・
昔っから、「ゲテモノ食い」って言われてるわ・・・」
調子狂うなもう!




