第562話 電動虫
「むむ・・・」
このマイクロチップを溶接するのが難しい。
なにせ、ミリ単位だ。
ここは、王宮内の機械工房・・・
私を始めとする、王家の者の研究室だ。
そして・・・
「で・・・
できた・・・!」
私の意思を通じてスパイする機械・・・「電動虫」・・・
「これを最初に作った雪尾君って・・・
天才ね・・・
下手すりゃ、ナノ単位だもん・・・」
雪尾君は、一連のデータを「世話になった報酬」として残していった。
「本当に「稲荷神」?
「総合科学者」の間違いじゃないの?」
「稲荷神です♪」
そこに、葉狐ちゃんがいた。
「パパは、変態的に頭がいいです!」
ドラ〇ンボールのブ〇マみたいだな・・・
「・・・白いゴ〇ブリの作り方なんてあるけど・・・」
「みんなに「シロアリ」って突っ込まれてました!」
「「便所コオロギ」って・・・」
「文字通り、「トイレ」に生息するコオロギです!」
試しに、「電動虫」に意識と神波動を送ってみる。
「お・・・
おおう・・・!」
「これで、そこに「投影」の魔法を使ってみてくださいです。」
やってみる。
「これって、「電動虫」が見た風景・・・?」
「パパは、対立する神族が来るたび、街のようすをこれで見てました!」
葉狐ちゃんは、にこっと笑った。
趣味悪いぞ・・・




