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第552話 カウンドダウン・イベント

「さあ!

今年も残すところ後、数時間となりました!

キティルハルム王宮年越し晩餐会・・・

開始します!」


私は、謁見の間に集まった人々を前に、声をかける。


「今回は、エンペラーコブラの開きと、香辛料漬けキャビア(スパイシーキャビア)・・・

辛子明太子が、あるにゃ!

食べて呑んで騒ぐにゃーッ!」


アリアが、音頭をとった。


「アリアさん・・・

母さまから、スパイシーキャビアは「辛子明太子」の英訳だって聞いたの・・・」


ユニィが尋ねる。


「あれ、「キャビア」じゃないにゃ。

だから、「スパイシーキャビア」をつくってやったにゃ!」


食べた者は、「辛すぎる!」と多くが言っている・・・


「にゃはは・・・

ゆえに「スパイシー」にゃ。」


「おや?」


隅っこに、アピスや「熊」までいる。


果ては・・・


「にゃーッ!

あちしは「猫」にゃーッ!」


「あえて、「ワンコさん着ぐるみ」を着せるッ!」


ナキは、マイカさんに「ワンコさん着ぐるみパジャマ」をいつの間にか着せられていた。


「このチーズは、あんたが作ったモンかにゃ?」


「そーだけど。」


場所によっては、商談しているところもある。


「バッカスって言ったかにゃ?

このチーズうまいにゃ。

我が社で、独占販売にできないかにゃ?」


スノーエンブレム社長が、声をかけている。


「いいよ。

あなたのところの「スライムチーズ」もうまい!

「ナニ」の意味でもね。」


「にゃーははは!

姫様に、邪魔されたって話は聞いているにゃ!

じゃあ、あんたの子は二番目の子以降は、「チーズから生まれた」ってことになるかにゃ!?」


「なはは・・・

そうなるねえ・・・」


「ヨーグルトから生まれた」って周囲に言っているのは、知られているようだ。


やがて、謁見の間の「数字式時計デジタルウォッチが、秒を刻む。


「宴もたけなわですが、時計に注目!

カウントダウンをいきます!」


10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0!


全員の声が、唱和する。


「新年、あけましておめでとうございます!」

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