第544話 ナキの仕事納め計画11
「ご苦労にゃ。
これから、どうするにゃ?」
ナキは、「苔人間」と「鏡餅」をリケ神殿に納めた。
リケは、お代を払いつつ尋ねる。
「大作に取り組むにゃ。
「お誕生日」には、間に合うようにセッティングしているにゃ!」
言うと、ナキは空間転移に術でさっさと帰る。
「お誕生日・・・
そうだにゃ・・・!」
リケは、はっと気付く・・・
しかし・・・
神官や巫女たちは、「苔人間」の像をいぶかしげに見ている・・・
「アレ・・・
なんだろな・・・」
「キモいだけにゃ・・・」
「「鏡餅」はなんとなく理解できるが・・・」
ナキは、王宮前広場に足を運んだ。
そこには、巨大なクリスタルが運び込まれていた。
「にゃーははは!
ナキ・ミケランジェロの大作・・・
いくにゃーッ!」
電動切削機を手に、挑みかかる!
やがて、二時間もしないうちに、巨大な樹がそこに出現した。
「お・・・
おお!」
「さすが、ナキ・ミケランジェロにゃ!」
「クリスマスまで後、一日・・・
ここで、リケ様の恒例の誕生祝いを!」
「イカしてる作品だ!」
「本人はイカれてるにゃ。」
そこへ、ふよふよと葉狐が飛んできて、電飾を施していく・・・
「にゃ・・・
にゃははは・・・
や・・・
やったにゃ・・・
燃え尽きたにゃ・・・
真っ白なHiに・・・」
ナキは、そこで倒れた・・・




