第543話 ナキの仕事納め計画10
ナキは、無言でクリスタルを切削している・・・
「どっかで見た形です・・・」
葉狐は、ナキの「作品」を見る・・・
「・・・
「クソゲー」の「トイレのイベント」・・・!」
「そうにゃ。
「勇者」たちが、トイレに駆け込もうとしたら、クリスタルの大蛇が「門番」をしていて、「私を倒さねば、この奥には行けぬぞ!」で、戦闘になるイベント・・・」
「そして、あえなく「全滅」・・・
力尽きて、別の意味で負けるイベントです。」
最悪なクソゲーだ。
「メーカーから、打診があったにゃ。
新年のキャンペーンアイテム・「金賞」で、つくってくれって。」
「このクソゲーは、おもしろいですけど、よくこんな「クソ」みたいなヘビ欲しがるですね・・・」
「わからんにゃ・・・」
顔を見合わせる、ナキと葉狐・・・
でっかい、クリスタルの「クソヘビ」が一体・・・
「さて・・・
次は、リケちゃんの神殿に納める「紫水晶の鏡餅」にゃ。」
ナキは、一抱えほどもある紫水晶を取り出した。
「かつて、リケちゃんは自分の祭壇に鏡餅を飾り、「鏡」のように磨いたらしいにゃ。」
「どうなったです?」
「ミラーボールのように輝いたそうにゃ・・・」




