第539話 ナキの仕事納め計画6
ナキが次に手をつけたもの・・・
それは、花崗岩・・・
「いくにゃあーッ!」
ナキは、ごりごりと堅い石を削っていく・・・
一方、葉狐はナキから借りたゲーム機で、ゲームをしている。
「きゃはははは!
王様:そなたにもう一度、「機械」を与えよう。
勇者:いらねーよ!
だって!
さすが、パパです!」
「ん?
このゲームは、異世界からきた狐の神様の少年が、即興でつくって、お姫様に献上したゲームにゃ。
あまりに「クソゲー」でおもしろかったので、ゲーム会社に持って行ったらバカ売れしたにゃ。」
言いつつ、手を動かすナキ。
形が見えてきた。
「ウンコが・・・
ウンコがいいです!
「ノーマルウンコ」でステータスアップ・・・
「ゴールドウンコ」でステータスダウン・・・
普通逆です・・・
この感性がいいです!」
葉狐は、尻尾をぶんぶんと振って、床をたたいている。
「パパ・・・
なんていうにゃ?」
鷹の姿が出来上がっていく・・・
「あ・・・
パパは、稲荷雪尾っていうです。
今、街の神様の修行をしてるです・・・」
やっぱりか・・・
と、ナキは思いつつ、仕上げにかかる。
やがて、見事な「頭頂部だけ」禿げ上がった「ハゲタカ」の像が完成する・・・
「これ・・・
銘は・・・?」
笑いつくして虫の息の、葉狐が尋ねる。
「「禿げタカ?」にゃ。」




