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第536話 ナキの仕事納め計画3
「いっくにゃーッ!」
ナキは、眼前の「代理石」に挑みかかる!
ぎゅいいいいいいいんッ!
石が飛び散るが、意に介さない。
ナキの着用している「ツナギ」が絶対の物理防御を誇っているのだ。
ゆえに、全て弾き返している!
やがて、形が見えて、細部を整えていく・・・
一見、人狼のようだが・・・
かなりのゴツめのマッチョ・・・
そして、狼の頭をしている・・・
「にゃーははは!
「ウルフマッチョマン」完成にゃ!」
その様子を、窓の外から三歳くらいの幼女が見ていた・・・
「かなりすばらしい美的感覚をしてるです・・・
パパの言うとおり、「変」のパイオニアです・・・」
端から見ると、幼女自身も「変」だった。
なんと・・・
地面に足がついていない。
ふよふよと、宙に浮いているのだ。
オーバーオールに、ナップザック。
腰まで伸びた髪・・・
狐の耳が頭から生えており、二本の尻尾をぶんぶんと振っている。
邪馬台国の「稲荷族」とは似て非なる種族・「稲荷神」だった。
「すばらしい、「変」っぷりです!」
狐娘は、絶賛する。
作業場では・・・
「今度は、「ジャクオアランタン」にゃーッ!」
ナキがおたけびをあげていた!




