第531話 老師のエネルギー理論
「では、ここの関数をこう書き換えるとどうじゃ?」
宮殿の応接間・・・
「これは・・・
小規模ながら、周囲の微細な神波動を捕えて動力に変換が可能・・・」
「そして、お主が開発した最新鋭の増幅炉をもってすれば、神波動翼を魔装騎士にすることも可能ぞ。」
私は、老師の新理論に舌を巻いた。
「でもこれは、あなたの理論です。」
「ほほう・・・
では、折半・・・
「共同開発」ということにしようかの。」
老師は、お茶を飲んだ。
「でも、老師の理論がなければここまでは・・・」
「とはいえ、トヨトミ・ヒデアツとかいう将軍もなかなかの着目点を持っておったようだのう。
これなら、一人で多くの小隊を率いることも可能じゃ。」
しかし・・・
「しかし、これははっきりいって機械人形です・・・」
「ならばワシが命名して進ぜよう。
魔装守護兵じゃ。
大魔王の命名では、気に入らんか?」
これはいい!
「とんでもないです!」
まさか、ビットモビ○スーツが実現するとは!
「さっそくワシは、ファルスのヤツに量産化の話を持ちかけるとしよう。」
「私は、各国にこのことを!」
そう・・・
「地球に「抗竜」という言葉があります・・・
天に昇りきった竜は、滅びるというのです。
しかし・・・
私は、成層圏でも燃え尽きずに、進化して神へと変ってもいいと思うのです。」
落ちる訳はない!
燃え尽きるのだ!
「言うのう!
ミリアム女王・・・
そなた・・・
平和を愛する女王ながら野心的じゃの。」
「褒め言葉です。」




