524/3248
第519話 壁に耳あり、障子に目あり
邪馬台国東宮ニニギは、本日の執務を終え、東宮妃のサクヤと甘い時間をすごそうとしていたが、妙な気配を感じた。
「・・・ニニギ様・・・?」
さすがに、サクヤもその気配を察知する。
「こう見張られてはな・・・」
一計を案じ・・・
「姿を現せ!
隠密お庭番衆イサダ・ミミ!
メアリー・ミケランジェロ!」
すると・・・
ぼこッ!
「壁に「ミミ」あり!」
ばりッ!
「障子に「メアリー」!」
壁を破壊して現れたのは、女性警官姿の人兎の少女。
障子を破って現れたのは、同じ姿の人猫の若い女性・・・
「「決まった!!!」」
ごんッ!
ニニギの拳骨が、二人のどたまに炸裂した。
「貴様ら・・・
何をやっておるか!?」
「だって・・・」
「やりたかったにゃ・・・」
ニニギの胸にふつふつと、怒りがわいてきた。
「くだらんネタのために、貴様らは主君のプライベートタイムを妨害するか!?」
「「滅相もない!」にゃ!」
「そう思うなら、壁と障子を直せ!
修理代は、今月の給料からひいておく!」
「うへぇ・・・」
「にゃあ・・・」
邪馬台国の東宮御所は、今日も平和だった・・・




