第514話 会合
「なんで、僕たちココにいるかな・・・?」
キティルハルム中央闘技場・・・
宗教審問が永らく、行われた場所でもある。
リシテアール三賢人、未だ眠っているリケ神、魔王ニコ、大魔王ファルス・・・
重要と思われる大魔王や魔王は、ここに集まっていた。
「なにか文句あるんでしょうか・・・
あの女神様・・・」
実戦用七号こと「参謀の魔王」ナナが、夫である混沌の大魔王カオティカに絡みつく。
すでに、子供が五人いる。
「前代未聞というからな。
我々を試す気だろう。」
「不思議ですね。
彼らからは、「邪気」を感じません。
本質こそ、暗黒神波動ですが。
おや?
大魔王に関わらず、光流神波動が本質の少女もいるようで。」
そう。
アリーナは、テミスに目をつけた。
テミスは、「天秤」を掲げてアリーナを凝視している。
「そうですか。
あなたが、創造神の話題になっている「平和神」の弟子ですか。」
「はい。
この星系の善悪の均衡を観る役を仰せつかっています。」
なるほど・・・
と、周りを見る。
「ならば・・・
証を見せてください!
「総合導師女王」ミリアム!」
アリーナは、クリスタルを思わせる鎧をまとった。
頭には、角・・・
背からは、翼・・・
腰からは強靭な尻尾・・・
「氷竜・・・」
「老師」ハイペリオンがうなった。
そして、ミリアムが闘技場の中央に進み出た。
いつもの悠久の図書館は持っていない。
代わりに、右手に神波動剣を持っている。
「いざ・・・
勝負!」
神波動剣から刃がほとばしる。




