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第505話 ツキを奪っておしおきにゃ!

「にゃあああああッ!

お財布すられたにゃああああッ!」


「オレの財布もだ!」


「僕のお小遣いーッ!」


キティルハルム王都は、大混乱だった。


「くふふ・・・

この国の連中は、危機感がないなあ・・・」


パルパスは、上機嫌だった。


「いいかげんにするにゃ!」


ばこんッ!


「痛てえッ!

誰だ!」


そこにいたのは、セーラー服姿のナキだった。


なぜか黄金のバットを持っている。


「セーラー服美中年女戦士セーラーナキ!

ツキを奪って、おしおきにゃ!」


「石化」するパルパス。


「いい年こいてなにやってんの?

おばさん。」


ドウッ!


ナキの混沌神波動カオスオーラが、爆発した!


「「おばさん」・・・

わかってるにゃ・・・

けど、口に出すんじゃないにゃ!

言っていいのは、子供とウチの亭主だけにゃ!」


激怒している。




「・・・なにやってんの?

ナキのヤツ・・・」


私は、物影から見ていたが・・・


「そーか・・・

自覚していたか・・・」



「運命の神よ・・・

この者の、運気を奪いたまえ・・・

運気下降アンラックフォール!」


パルパスの身体を、脱力感が襲った!


「なんだコレ・・・」


突然、財布をすられた被害者たちが襲ってきた。


「お財布返すにゃ!」


バキッ!


「オレの財布返せ!」


どかッ!


「僕のお小遣い!」


がぶッ!


被害者たちは、パルパスを袋叩きにする。


「こ・・・この術って・・・」


「あんたの「ツキ」のゼロにしたにゃ。

大丈夫。

帰る頃には、戻ってるにゃ。

けど・・・」


ナキは、バットを振りかぶる。


「「部外者」のくせにおばさん呼ばわりした罪は償ってもらうにゃーッ!」


この日・・・


ナキのバットが一番効いただろう・・・

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