第498話 お魚さんの女王様
物腰が柔らかく、国民のアイドル。
リシテアールで、最も「清楚な母親」と呼ばれる女王。
一方で、歌声を武器にする兵器を開発する「平和主義的な」科学導師でもある。
それが、テティス女王。
かつて、「後方支援」という形でリシテアールを勝利に導いたが・・・
「ま・・・
まさか・・・
「浄化」の歌声を、「転移弾」という形で使用するのでは?」
「ええ。
理論上、味方を傷つけず、敵だけを衰弱させます。」
ご・・・
強引な・・・
「猫邪神ノワール・・・
愛を憎む人に、どうりがつうじますか?
あなたの前世の世界に、人を「力で諭す」「馬頭観音」という神がいたと聞きます。」
つまり・・・
「「力も必要」ということですか・・・」
「はい。
私は、「海天使」・・・」
ふう・・・
「そして、私は「一家の家長たる母親」でしたね・・・」
怖い人だ・・・
「リケ神の「オナラ玉」のほうが、よっぽ怖ろしいですよ・・・」
「にゃッ!?」
控えていたリケちゃんが、硬直する。
「まるで、「毒ガス兵器」です。
そのまま、追加で「火炎魔法」を叩き込んだら・・・」
「あ・・・
危ないにゃ!
火器厳禁にゃ!」
「字が違いますよ。」
「怖い人にゃ・・・
魚なのに「食えない」人にゃ・・・」




