第492話 伝説の大帝
一方、「敵艦」・・・
「アラン様。
どうやら、キティルハルム所属艦・・・
要塞空母艦をこちらが強襲した際に、援護に入った強襲揚陸艦と同型のようです。」
「艦長は誰であろうな・・・」
「神波動値から、同型艦に搭乗していた「平和の女神」ではないようです。
恐るるに足りません。」
「ふッ・・・」
アランは笑った。
「この神波動の波形・・・
件の「神」と同形であろう・・・
侮るな。
恐らくは、キティルハルム軍の五つの大隊の一つ「銃士隊」の隊長であろう。
ダルタニアン・アルム・・・
最強の「三銃士」の上に立つ最強の騎士だという・・・
かつての大戦では、女王を守って前線で戦い抜いたつわものだとな。」
「不明艦と繋がりました!」
ナイト・ダルタニアンのモニターに、アランの姿が映る。
「私は、銃士隊隊長ダルタニアン・アルム!
官姓名、目的を名乗られたし!
目的によっては、敵対行為とみなし、攻撃する!」
「私は、「闇の大魔王」アラン・パスキール!
銃士隊隊長ダルタニアン・アルムに一戦を申し込む!」
「!!!
伝説の大帝アランか・・・
相手に不足なし・・・!
敵対行為とみなし、攻撃する!
全艦・・・
変形開始!」
ナイト・ダルタニアンは、変形を開始。
艦長席のコンソールから、操縦桿やペダルがせりだし、「直接操縦」の態勢が整っていく。
「隊長!
敵艦も、変形を開始しました!」
ポルトスが報告する。
「同型艦か・・・!」
ダルタニアンは、目を見開いた。




