第491話 ナイト・ダルタニアン
キティルハルムの門近辺を、哨戒任務についていたダルタニアンは、ロールアウトしたばかりの、ミリアリア級二番艦ナイト・ダルタニアンの艦橋で、携帯ゲーム機で暇をつぶしていた。
ゲームのタイトルは、「クソゲー」。
かつて、異世界の稲荷神の少年が、即興でつくって王太子ユニィに献上したゲームである。
「まったく・・・
ホントにクソゲーだな・・・
一回全滅すると、王様に罰として三回殺されて、ようやく再開できる・・・
ウンコでステータスアップで、ゴールドウンコでダウンだと?
逆だろ普通・・・」
ぼやきながらハマっている・・・
「隊長!
不審艦が、こちらのレーザー警戒網にひっかかりました。
どこの国のものでも、まして国連軍でも、大魔王様方のものでもありません!」
アラミスが、報告を入れる。
「では、「外」のものか?」
「神波動反応と、形状が違います。
恐らく、「猫邪神」の所属艦かと。」
アルタニアンの問いに、アラミスが返答する。
「こちらの打診には?」
「一切反応がありません!」
「ただちに変形!
銃士隊、魔装騎士で出撃準備!」
これが、銃士隊長ダルタニアンの「艦長」としての初陣となる・・・




