第488話 退散!
「・・・?」
要塞空母艦エレノラで、聖なる魔女は、異様な雰囲気をピースフル・リケから感じた。
「!!!
リケ神の術式反応!
こ・・・
これは・・・!」
リシェルは、絶句する。
「あれにゃ・・・」
「あれだな・・・」
「リケ様って、戦闘本能全開になると容赦ないから・・・」
仕官たちが、口々に言う・・・
「なんですか・・・?」
聖なる魔女が尋ねる。
「あー・・・
前の戦いの時に、リケ神が使用した大魔法があるんですよ・・・
「ある意味」危険すぎて、ミリアム陛下が研究をやめた魔法なんです・・・」
「くくく・・・
だあれが、「アホ女神」かにゃあ?」
完全に目が据わっている・・・
「転送術式、並びに装置タイミングよし!」
「みんなの「オナラ」をあちしに分けてくれにゃ!」
リケの両手の中に、直径五メートルほどの「球体」が・・・!
「特製にゃ!」
「転送開始!」
リケの練り上げた「オナラ玉」は、ピンポイントで「エルシエラ」の司令室に「転送」された!
「ぎゃあああああああああッ!
く・・・
臭い!」
「殺す気かにゃ!?
あ・・・
あんたが、「アホ女神」っていうからにゃ・・・」
パルパスを、ミケランジェロがなじった。
「にゃーははは!
「惑星規模」の超特大にゃ!」
この日・・・
エルシエラは、撤退を余儀なくされた・・・




