第48話 儀仗兵
「これは、すばらしい・・・」
宇宙連合の使節団長フランクリン・ハークは、一糸乱れぬ宇宙用搭乗型魔装ゴーレム部隊の動き、装飾用レーザーの照射、そしてようやく完成し、一個師団は収容できるレベルに完成した宇宙港・パスキールの門へ船を進める。
「しかし・・・ソフィ指令。あの機動兵器の動き・・・こちらに襲い掛かるそぶりがない。
まるで、王の元へ使者を案内する騎士のようだが。」
まさか、儀仗兵か?
と、フランクリンは想った。
「あれは、用途こそ機動兵器と同一ですが、彼らの錬金術と科学技術の粋を集め開発した「魔装ゴーレム」という兵器です。
そうですね・・・
キティルハルムの王太子が、地球からの転生者だという話です。
「儀仗兵」の用途、運用を知っているかも知れません。」
ソフィは、フランクリンの間違いを訂正しつつ説明する。
儀仗兵とは、儀式の際、王侯貴族や要人の警護をする兵士や騎士のことである。
「びっくりしてるびっくりしてる・・・くふふふ・・・」
私は、宇宙連合側の通信を傍受しつつ、含み笑いをした。
「姫様・・・相手がこっちのこと、多少野蛮人だと思い込んでいたのを逆手にとって、儀仗兵の配置を「国連軍」に進言したにゃ?」
ナキが、ジト目で見ている。
「そーよ。」
だって、技術力は向こうが上で兵力も上。
いくら対等に立とうとも、「なめられては」いけないのだ。
「そうですナキさん。
軍隊の役目は、戦争だけじゃありません。こうやって相手に「自分はこれだけの力を持っている。」とか、「自分はそちらをもてなす準備がある。」ということを、態度で示す目的があります。」
イリアは、ナキに説明する。
「ま、これは実際のところ、「ガン○ム」の「M○V」から覚えた知識なんだけどね。」
「前世の知識かにゃ。」
「役にたったから、いいでしょ。」




