第48話 使節歓迎艦隊
リシテアールの衛星軌道上・・・
ここに、各国の旗艦がずらりと並んでいた。
キティルハルム旗艦クイーンノワール級バステト、
トラルティール旗艦パラディン級ルミナリア、
ラムンセン旗艦ファスタ、
エルフィーラ旗艦ルーンベース、
ヘクセンティアール旗艦ネプティアス、
邪馬台国旗艦アメノウキフネ級アメノハシダテ、
他にも、そうそうたる艦が並んでいる。
「しかし・・・「バステト」はなんとかならんか?」
邪馬台国の宇宙軍大佐トヨトミヒデアツは、部下にこぼした。
随行する部下はこう答えた。
「どうにもなりません。」
最新鋭の魔装甲冑・YMA-010アマノムシャの気密性・防御力・機動性はすばらしい。
「ま、「お客」を迎えるにはちょうどよかろう。」
「くしゅんッ!」
私は、盛大なくしゃみをした。
「誰かうわさしてる・・・」
「どうせ、この艦の紋章のことを誰かがあーだこーだ言ってるにゃ。」
オペレーター席にいたのは・・・
「ちょっと!ナキ!
なんであんたが、ここにいるのよ!」
「母ちゃんに命令されたにゃ・・・
まったく・・・亭主に種つけられたばっかなのにひどいにゃ・・・
「評議員権限」じゃ、逆らえないにゃ・・・」
おい!
お前・・・
彫刻家だろ・・・
「なにかと話題になってますね・・・「紋章」・・・」
イリアがつぶやいた。