第462話 殉教
「くっ・・・」
アルコンは、焦った。
エリナーゼの神波動が、以前とは段違いだったからだ。
「雷電撃!」
「電磁結界!」
アルコンの雷撃を、エリナーゼの結界が防ぐ。
「・・・・・・」
「まさかな・・・」
アルコンは、ある仮設を立てた。
「まさか、なにか細工を・・・」
あてずっぽうだったが・・・
「ええ。
あなたも、聞いたことがあるでしょう?
旧大魔王ガルアレート・・・
ハルカ博士の「神波動増幅機」を・・・」
エリナーゼは語る。
「ジョルジュ様にご無理を言って、埋め込んで戴いたわ。
けど・・・
哀しい顔をされていたわね・・・
ま・・・
そうでしょうね・・・
かつてご自分のご主人様が、「女」を捨てた象徴みたいな装置だったから。」
「そこまでして力が欲しいか!?」
「ええ!」
そう答えたエリナーゼの表情には、「信念」の文字が・・・
「あなたを倒すためにね!」
そのまま、アルコンに剣を突きたてた!
「ぐほッ!」
そして呪文を唱える・・・
「我が命を守る肉体よ・・・
我が魂を守る命よ・・・
そのくびきを解き放ち、宇宙開闢の光と成して、
悪しき者を滅ぼさんことを・・・!」
「ま・・・
まさか・・・
この呪文は・・・」
「言ったはず!
私は、「この血筋」すら許さないと!」
そして、解き放つ!
「自己崩壊大爆発!」
その時そこは、核弾頭にも匹敵する爆発を起こした。
神官エリナーゼの全神波動・全魔法力を解き放って!




