第452話 ミツバチの女王
その日の午後は、バイキング形式の晩餐会となった。
ユニィは、アルムスの膝の上だ。
「みゃあ〜」
喉とお腹を撫でられ、ごろごろ言っている・・・
「さあ!
アリア・ミケランジェロの、「蛸酢」料理にゃ!」
ありゃあ・・・
「板メシ」に「蛸ライス」・・・
熊肉のステーキまである・・・
「キティルハルム産・暴走熊にゃ!」
「これ・・・
ユニィの「画のモデル」さんじゃないわよね・・・?」
「大丈夫にゃ。
あいつは、人にあったら会釈するにゃ。
家族や仲間に徹底しているにゃ。」
すごい・・・
「あちしが狩るのは、「それ以外」にゃ。」
「あ・・・
あの~・・・」
誰かが声をかけてきた。
「キティルハルム女王・ミリアム様とお見受けします。」
そこに、蜂のコスプレをしたような女性がいた。
「ええ。」
「私、ミツバチ族の女王アピスと申します。
ついては、商売をしようと思いまして・・・」
「商売?」
「はい。
私どもは、野生のミツバチより良質の蜂蜜を精製できるので・・・」
ん?
ってことは・・・
「ロイヤルゼリーなども、取り扱っております。
滋養強壮や、薬にも・・・」
「買った!で・・・対価は?」
「そうですね・・・
私どもも、ただでは作れません。」
「ってことは、農園や果樹園でのバイトを兼ねた人材派遣と、花の蜜や花粉の収集にゃ?」
「さすが、アリア・ミケランジェロさん!
そういうことです!」
話は進む・・・
「詳しくは、キティルハルムで商工ギルドマスターを交えて・・・」
まさか、女王蜂が商売にくるとは!




