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第444話 悠久の図書館とは
「つまり・・・
火には水・・・
光には闇・・・
って理論ですね・・・」
私は、エレノラを見た。
「あなたは、どうやら魔導師よりも錬金術師や科学導師のようですね・・・」
「どうも。
これでも科学時代の地球の転生者でしてね。」
私の神波動が高まり、悠久の図書館に溜まっていく・・・
これは・・・
「・・・・・・」
私の背から翼が生えたところで、悠久の図書館が姿を変える。
「そうか・・・
これが、キティルハルム女王が「図書館の館長」といわれる所以・・・」
槍のような姿に変っていた・・・
「図書館・・・
つまり・・・
叡智の番人・・・
ひいては、家族を守る家長・・・
その証が・・・
悠久の図書館・・・!」
どうやら、これは意志しだいで姿を変える!
「どうやら、覚醒させてしまいましたか。
猫とは、古代文明においては図書館の番人をしていました。
ネズミから書物を守るために。
やがて、魔導師や錬金術師が使い魔とするようになり・・・
あなたの先祖のような者もちらほらと現れていったのですよ。」
「地球でも、「図書館猫」ってのがいましたね・・・」
私は、床を蹴り、エレノラに斬りかかった。




