第44話 互いの国際情勢
「いや・・・
危ない・・・あなた方が、中世ほどの科学力しかなければ、我々は帰ることもできず、かつ一方的に「神」になってしまうところだった。」
「ま・・・地球で、「古代文明」が「異星人」の産物と言われていた「アレ」ですか?」
「はい。ミリアム王太子。」
ざっくばらんに話が弾む、私とソフィ。
イリアは、理解できているようだが、ユニィはあくびをかみ殺している。
うおぅ・・・
始めて見たぞ・・・
「お経が死ぬほど難しくて居眠りブっこく」を、絵でかいたような赤ん坊は・・・
いや・・・自分の子なんだけど・・・
「「宇宙連合」これは、あなたがたのいう、「国際連合」のようなもの。
銀河連合、
ペルセウス王国、
カーバイン王国、
オネアミス帝国や小国からなる本来は、破壊神たちから自衛するための結束でした。
しかし、連合の総大将として、創造神帝が、破壊神の王・破壊神帝に剣を突きつけ、破壊神との戦争は終結しました。」
こ・・・これは・・・
竜神たちや、竜族が伝えてきた「神話」・・・
「リシテアールは、その後誕生したと伝えられます。
原初の竜神が、惑星を護り・・・
やがて、神霊族が世界を支配し・・・
とある山頂で竜神と人間の間に、竜神たちを子としてもうけ崩御・・・
竜神たちと、人間たちとの間に竜族が誕生・・・
神霊族と人間の間にエルフが誕生するも、エルフに神霊族は絶滅させられ・・・
エルフは、神霊族が作り上げた生物兵器である獣人族を従えて、世界を支配・・・
エルフの文明が頂点を極めんが時、一人の科学導師が、遺伝子工学を悪用して文明を破壊・・・
結果、エルフの総人口の八割が死んだとされます。
やがて、残された人間族や科学導師の反乱を治めるのに尽力した魔女の使い間の猫がそれぞれ国を興し、この科学導師の合成した悪魔に、備えました。
いくどか、その配下の魔王や大魔王と国や勇者たちが戦い・・・
それに終止符を打ったのは、「西暦20XX年代」の地球から転生してきた「魔導師にして錬金術師。科学導師にして騎士。」という男でした。
彼は博識ゆえに、王たちや人々の信頼の厚い男でした。
彼は、「連合軍」と七人の勇者を率いて「悪魔」と戦い、これを倒しました。
今、あなたがたが見ている科学力・機械類はその八割が、その人物・ライテスが「地球」の知識にあったものをこのリシテアールで「再現」したものなのです。」
これには、地球人たち・・・
目が点になってたよ・・・
私だって、「ライテス」という先輩がいなければ、信じるなんてできなかったし。
歴史の情報交換です。




